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むつみさんからいただきました、お絵かきバトン。もといSSバトン(笑)

■回された人は回してくれた人の指示に従う。
■指示に従って描いた絵を必ず日記に載せること。
■回す時は回すキャラと指示を選んで回すこと。
■必ず指示選択欄に指示を足してから回すこと。

指示選択欄
(猫耳/眼帯/血/帽子/眼鏡/制服/花/リボン/お菓子/哀しみ/ハート/
サスペンダー/包帯/和服/ポンチョ/鼻血/うさ耳/ヘッドフォン/スーツ/
タンクトップ/全裸/軍服/ナース/メイド/便器/巨乳/ギター/ふんどし/
下着/浴衣/みかん箱/甲子園/ネクタイ)

※足す指示→アンカーなので、ナシ。

指示キャラ:眉村
指示:花

【1 あなたの名前と使用した画材は?】
natsukiです。メモ帳を使って書きました(爆)

【2 この絵でこだわったところは?】
指示キャラは眉村なんですけど、やっくんに語っていただきました(笑)
こだわり、というか、うちの薬眉設定だと便宜上やっくんハハがお花の師範になっているので、やっくんも花に詳しいことになってます(笑)

【3 回してくれた人の絵(SS)をどう思う?】
文字を追っていると、色だったり匂いだったりが自然に浮かんできます。
なんていうか・・・むつみさんの歌や奏でる音色と一緒でとても心地よいんですよね~。

【4 描き終えての感想を述べて下さい】
一発書きですみません、後で推敲して手直しするかもしれません(汗)
でもって、いつもいつも寸止めでごめんなさい~~^^;
そして、クリスマスなのにゴロトシ更新じゃなくて、ごめんなさい~(逃)

【5 この人の絵がみたいと思う7人にキャラと指示を指定して下さい】
すっごく回してみたいバトンなんですが・・・
だって、もしかしたら7人の吾郎が手に入るかもしれないなんて(鼻息)
全裸とか・・・全裸とか・・・全・・・(鼻血)

そんな欲望と闘いながらも、アンカーで(涙)


以下、反転で。
そのうちに別館の方へ格納します~。




車を降りたときに突っ込んでおいたキーケースをポケットから探り出すと、
薬師寺は金属の冷えた感触に思わず身体を震わせた。
吐く息が白いのを見て、今夜はいつもより冷えるなと実感する。

何本かあるキーの中で、普段使わない特別なキーで玄関の扉を開けた。
これは、滅多に贈り物などくれない恋人からもらった特別なモノ。
どんな顔をして自分を出迎えてくれるだろうと考えながら中に入ると、
そこにはたくさんの花を抱えて困惑している眉村が立ち尽くしていた。
綺麗にラッピングされた花束が、見えるだけで5つもある。

「・・・何してんだ?」
「・・・・・花をもらったんだ、あちこちで。」
「だからってお前、置けばいいだろう?テーブルとか。」
「ああそうか、置いてもいいのか。」

花は花瓶に挿さなきゃいけないのかと思って、と眉村はほんの少しだけ
表情を緩めて言った。表情の変化はごくわずかなものだったけれど、
コレはたぶん照れているんだろう、と薬師寺は推測する。

「こんなに挿せるほど花瓶がないんだが。」

眉村は家にある花瓶を一つだけ出してテーブルに置いた。
それを見た薬師寺は、スーツの上着を脱ぐと軽く畳んでソファにかけ、
締めていたネクタイをしゅるしゅると解いてスーツのポケットに無造作に突っ込んだ。

洗面所の引き出しから自分用の髪ゴムを取り出し、括りながらリビングへ戻ってくると、置いてあったはずの上着がハンガーに掛けられ、吊るされているのが目に入った。

キッチンのシンクに水を張りながら、シャツの袖をくるくると捲る。
それからテーブルに置いてあった花束のラッピングを解くと、
そこへ入れた。

「花瓶は一つしかないんだよな?」
「そうだ。」

その一つしかない花瓶はクリスタルのかなり大きなものだったので、
花束二つ分くらいは活けられそうだ。

キッチンのシンクにある花は赤が多かった。
時期的なものなのか、それとも眉村に渡すものとして選ばれたものだからなのか。
大輪の深紅の薔薇がふんだんに使われているのを、
薬師寺は不思議な気持ちで手に取った。
花瓶に合わせて大きく花を活けながら思う。

「眉村には白だよな。」

テーブルの傍に立ち、外されたラッピングのペーパーやリボンを
きちんと畳んでいる眉村をちらりと見やった。

染みひとつ無い、クリアな白。
何にも染まらない、ノーブルな白。




「この前置いといたワイン、まだあるか?」
「ああ、冷やしてある」

ひとつ活け終えて、薬師寺はセラーからワインを取り出すと、
ソムリエナイフを使って丁寧に封を開けた。
その間に眉村が出してきたワイングラスの片方に少しだけ注ぐと、
色を見て、香りを嗅ぎ、味を確かめる。

「美味いな。」

くるりとグラスを回して、もう一度。

「これは当たりだな。」

眉村のグラスにもワインを注ぎながら、ラベルをもう一度確認する。

「お前が生まれた年のワインだ。」
「・・・お前が生まれた年でもあるだろ?」
「コレで誕生日を祝うことに意味があるんだよ。」
「気障だな、相変わらず。」

そう言いながらも満更でも無さそうな様子で眉村がグラスを口に運んでいるのを見て、薬師寺はこのワインのボトルが空になったら、そこに眉村がもらってきた中で唯一白い花であるカサブランカを活けようと思った。

つぼみのときは堅固なイメージのこの花は、ゆるりと綻ぶように開き始めると濃厚な匂いを放ちながら、非の打ちどころが無いくらい端正な姿で堂々と咲き誇る。

高雅でありながら、妖艶。



本人は全く頓着してないから、手に負えないんだよ。
こんなにたくさん花束貰って来やがって。




薬師寺のちりりと燻るような想いなど、
まるで意に介してない様子に見えながら、
ゆるり、と。
目の前の眉村が、綻び始めている。
 

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二人の子持ち主腐です。
腐女子と呼ばれるには
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